「新しい病院に転職した場合、最初の挨拶ってどんなことを言えばいいの?」
「自分の印象を良くしたいし、転職初日の挨拶で絶対に失敗したくない」
と困っていませんか?
この記事では「看護師が転職した初日にする挨拶のポイント」について具体的な例文と一緒にわかりやすく解説します。
「新しく他の病院へ転職した場合」や「休職から職場復帰した場合」など様々なパターンごとに例文を用意していますのでぜひ参考にしてください。
また新しい職場に転職するということは、今の職場を退職することでもあります。
円満退職ではない場合でも、お世話になった上司や同僚へしっかり退職の挨拶をすることが大事です。
「看護師が退職日にする挨拶」に関しても、具体的な例文と一緒に詳しくご紹介するのでぜひ最後までご覧ください。
看護師が転職した初日にする挨拶のポイント

看護師が転職した初日にする挨拶のポイントは以下の4つです。
- 転職初日の挨拶で伝えるべきことは3点だけ
- シンプルに1分程度の長さで話す
- 声の大きさや顔の表情にも気をつける
- 自分から積極的に挨拶する
それでは一つずつ具体的に解説していきます。
転職初日の挨拶で伝えるべきことは3点だけ
看護師が転職初日の挨拶で伝えるべきことは以下の3つを抑えておきましょう。
- 自分の名前
- 前職の仕事内容
- この職場で働く意気込み
緊張してしまうと、ついつい自分の名前をいい忘れてしまうこともあるため注意が必要です。
また前職で携わっていた仕事を簡単に紹介しておくことで、会話のきっかけ作りにもなります。
最後は「新しい職場で働く意気込み」で締めくくって、職場の方々に良い印象を与えましょう。
シンプルに1分程度の長さで話す
転職初日の挨拶は内容をシンプルにまとめて1分程度の長さで話すのがおすすめです。
なぜならまだ職場の人と信頼関係ができていない場合の挨拶は短くまとめた方が無難だから。
また病院で働くスタッフはみんな忙しく、全員が集まるのは業務の引き継ぎのタイミングくらいであるため、「少し短いかも?」くらいの方が良い印象を与えることができます。
プライベートな話はこれから一緒に仕事をしながらコミュニケーションを取っていくことで、自然と会話の中から生まれるものです。
声の大きさや顔の表情にも気をつける
転職初日の挨拶をするときは声の大きさや顔の表情にも気をつけましょう。
なぜなら新人の挨拶の内容は記憶になかなか残りにくいですが、声の大きさや表情はその人の第一印象として記憶に残りやすいから。
声が小さいと頼りなく感じてしまいますし、表情が暗いと話しかけにくくコミュニケーションが取りづらい印象を与えてしまいます。
笑顔で挨拶できればベストですが、難しい場合はせめて顔をあげてハキハキ喋るように意識するだけでも印象がガラッと変わるため意識しましょう。
自分から積極的に挨拶する

転職初日は自分から積極的に職場の挨拶回りをするのがおすすめです。
なぜなら少しでも早く新しい環境に馴染んで、自分の顔と名前を覚えてもらうことができるから。
特に自分と年齢が近そうなスタッフやコミュニケーションを取るのがうまそうな人を見つけたら、自分から積極的に話しかけて信頼関係を築きましょう。
休憩時間やランチタイムが重なったら、職場の人とコミュニケーションを取るチャンスです。
看護師が転職した初日にする挨拶を例文で紹介

転職初日の挨拶と言っても、他の病院へ移った場合や休職から職場復帰した場合など様々です。
ここからは以下の3つのパターンに分けて、看護師が転職した初日にする挨拶を具体的な例文と一緒に紹介していきます。
- 他の病院に転職した場合
- 介護施設へ転職した場合
- 長い休職期間を終えて職場復帰した場合
それでは一つずつ解説します。
他の病院に転職した場合
【例文】 初めまして。 看護師◯年目の〇〇と申します。 前職は総合病院で消化器内科病棟に勤務していました。 今回配属される診療科が異なるため、初めは皆さんにご迷惑をおかけしてしまうと思いますが、一日でも早く業務を覚えられるように頑張ります。 今日からどうぞよろしくお願いします。 |
新しい職場では独自のマニュアルや看護の記録方法が異なるため、前職のやり方にあまり囚われずに柔軟に対応しましょう。
看護師としてベテランだったとしても、新しい職場では謙虚な姿勢で仕事に取り組み、業務のやり方に口を出さない方が無難です。
まずは新しい仕事に慣れることと職場の方と信頼関係を築くことに専念することをおすすめします。
介護施設へ転職した場合
【例文】 初めまして。 看護師◯年目の〇〇と申します。 前職では、リハビリテーション科に勤務しておりました。 介護施設での勤務は初めてなので慣れないことも多く、初めは皆さんにご迷惑をかけてしまうかもしれませんが、早く業務に慣れて貢献できるように精進します。 前職の経験がこの職場でも活かせればと思っています。 今日からどうぞよろしくお願いします。 |
病院と介護施設では仕事の目的が大きく異なります。
病院は患者の病気やケガを治療するのが目的であるのに対して、介護施設は入居者が家庭への復帰を目指せるようにケアをするのが主な目的です。
前職で経験豊富な看護師だったとしても、スキルや知識を全面的にアピールしてしまうと印象が悪くなってしまいます。
謙虚な姿勢で新しい環境に溶け込み、またゼロからスタートする気持ちで業務に取り組んでいきましょう。
長い休職期間を終えて職場復帰した場合
【例文】 初めまして、看護師の〇〇と申します。 前職では5年間、神経内科に勤めていましたが、しばらく休職していました。 ブランク期間の知識や経験の遅れを穴埋めして、一日でも早く業務感覚を取り戻せるように頑張ります。 どうぞよろしくお願いします。 |
休職から職場復帰した場合、その理由や期間の詳細を伝える必要はありません。
休職期間が長かった場合は、例文のように看護師としてブランクがあることを職場の方にしっかり伝えておくのがおすすめです。
あらかじめブランクがあることを伝えておくことで、わからないことを質問したり、業務を教えてもらえたりする雰囲気が作りやすくなります。
看護師が退職日にする挨拶のポイント

退職日にする挨拶のポイントを以下の通りです。
- 退職理由は「一身上の都合」で問題なし
- 感謝の気持ちと今後の病院の発展を祈る言葉をしっかり伝える
- 出勤最終日に退職の挨拶回りをする
それでは一つずつ解説します。
退職理由は「一身上の都合」で問題なし
挨拶をする際の退職理由は定形的ですが、「一身上の都合」で問題ありません。
もし今の職場に不満があって円満退職ではない場合でも、退職理由の詳細は伝えない方が無難です。
ネガティブな退職理由をストレートに伝えてしまうとトラブルになりかねませんし、新しい職場が近隣の病院の場合、知人経由で悪い噂が広がってしまうかもしれません。
どんな理由で仕事を辞めるにしても「一身上の都合」と伝えるのが一番印象が良いのでおすすめです。
感謝の気持ちと今後の活躍をしっかり伝える
退職の挨拶では「職場の方への感謝の気持ち」と「今後の病院の発展を祈る言葉」をしっかり伝えましょう。
今の職場で得られたスキルと経験は一緒に働いてきた上司や同僚の方々のおかげです。
職場の方々と面と向かって話をする最後の場ですし、感謝の気持ちはしっかりと言葉にしないと伝わりません。
挨拶の最後は「職員の健康や今後の病院の発展を祈るコメント」を添えると良い印象で退職することができます。
出勤最終日に退職の挨拶回りをする
出勤最終日は可能な限り直接職員の方々に会いに行き、退職の挨拶を伝えましょう。
出勤最終日に一通り業務の引き継ぎが完了したら、医院長や看護部長など役職の高い順に退職の挨拶回りをするのがおすすめです。
病院で働く職員は忙しい方が多いためどうしても直接挨拶ができないこともありますが、その場合は退職の挨拶をメールで送っても失礼ではありません。
【直接話す場合】看護師が退職日にする挨拶を例文で紹介

ここからは看護師が退職日にする挨拶を具体的な例文と一緒に以下の2つの例で紹介していきます。
- 上司への退職の挨拶
- 職場全体への退職の挨拶
それでは一つずつ紹介します。
上司への退職の挨拶
【例文】 本日付で、一身上の都合によりこの病院を退職させていただくことになりました。 ◯年間、本当にお世話になりました。 〇〇さんにご指導をいただいたおかげで、今日まで看護師を続けることができました。 私自身が看護師としてここまで成長できたのも、〇〇さんのサポートのお陰だと思っています。 この病院で得たスキルと経験を活かして、次の職場でも精進していきたいと思います。 今まで本当にお世話になりました。 |
上司への退職の挨拶は「今まで業務の指導をしていただいたことへの感謝」をしっかり伝えるのがおすすめです。
もし円満退職ではない場合でもマイナスな発言はせず、形式的な内容を伝えた方が印象が良くなります。
最後まで綺麗な形で退職できるように努め、新しい職場に臨みましょう。
職場全体への退職の挨拶
【例文】 お時間をいただき、ありがとうございます。 私事ではありますが一身上の都合により、本日付けで退職することになりました。 至らない点も多くご迷惑をかけてしまったこともあったと思いますが、今までご指導いただきありがとうございました。 看護師としてここまで成長できたのも、皆さんのおかげだと思っています。 この病院で得たスキルと経験を活かして、次の職場でも頑張っていきたいと思います。 最後になりますが、今後の皆様のご活躍と健康を心からお祈りしています。 今日まで本当にお世話になりました。 |
病院で働く職員は24時間365日体制で勤務しているため、全員が顔を合わせる時間が短いです。
そのため退職時の挨拶はシンプルにまとめて1分ほどの長さで話すのがおすすめ。
「お世話になった感謝の気持ち」と「職員の健康と病院の発展を願うコメント」をしっかり伝えましょう。
【メールで送る場合】看護師が退職日にする挨拶を例文で紹介

可能な限り退職の挨拶は面と向かって伝えることが大事ですが、出勤最終日にシフトが合わなかった方や直接会うことができなかった方にはメールで退職の挨拶をしても失礼ではありません。
メールで退職の挨拶をする場合の具体的な例文を紹介します。
【例文】 【メールタイトル】退職のご挨拶 〇〇病棟の皆様 お疲れ様です。 〇〇科の〇〇です。 私事ではありますが、一身上の都合により◯月◯日付けで退職させていただきます。 本来であれば一人一人に直接お伝えしたいのですが、メールでのご挨拶となることをお詫び申し上げます。 仕事では至らない点が多く職場の皆様には迷惑をかけてしまいましたが、ご指導をただくことで看護師としてここまで成長することができました。 この病院で得たスキルと経験を活かして、さらに成長できるように精進します。 皆様のご健康と今後のご活躍を心より願っております。 今まで本当にありがとうございました。 —————————— 署名 —————————— |
メールに記載する退職理由は「一身上の都合」や「諸事情」など定型的な文言で問題ありません。
またメールを送信する対象者が多い場合は宛名を「〇〇病棟の皆様」として、一斉送信するのがおすすめです。
ただし医院長や看護部長などの自分の上司の方々にはしっかり面と向かって退職の挨拶をするようにしましょう。
メールの最後に「感謝の言葉」と「今後の活躍を祈るコメント」を添えておくと印象が良くなります。
退職日と転職初日に菓子折りは持参すべきなのか?

退職日と転職初日に「職場に菓子折りを持参すべきかどうか?」で悩む人も多いと思います。
一般的に退職する場合は病院の慣習に従う人が多く、転職する場合は菓子折りを持参しない人が多いです。
菓子折りについて以下の2点を簡単にまとめてご紹介します。
- 菓子折りを選ぶ際のポイント
- 菓子折りを渡すベストタイミング
それでは一つずつ解説します。
菓子折りを選ぶ際のポイントは?
菓子折りとして人気があるのは「せんべい、クッキー、パウンドケーキなどの焼き菓子」です。
人気の理由としては味にクセがなくて賞味期限が長いものが多く、1つ1つ個別に包装されているから。
職場の人数以上の個数を用意する必要があるため、用意する数に注意しましょう。
菓子折りを渡すベストタイミングは?
菓子折りを渡すなら、「休憩室などの共有スペースに手紙と一緒に菓子折りを置いておく」のが一番おすすめです。
職員が全員揃うのは「業務の引き継ぎのタイミング」くらいですが、スピーディーに終わらせたいため菓子折りを渡すべきタイミングではありません。
また出勤最終日に職員全員に手渡しするのは難しく、あまり現実的ではないでしょう。
休憩室など目につく場所に置いておけば、自分のタイミングで手に取ることができるため、職員の負担になることもありません。
まとめ
今回は看護師が「転職初日にする挨拶」と「退職する日にする挨拶」を具体的な例文と一緒にご紹介しました。
退職の挨拶は最後まで良い印象を残したいですし、転職初日の挨拶は自分の第一印象が決めるため、絶対に失敗したくありませんよね。
病院で働く職員は仕事が忙しいため、退職の挨拶も転職初日の挨拶も内容をシンプルにまとめて1分程度の長さで話すのがおすすめです。
その場で考えながら話をすると緊張して頭が真っ白になってしまう可能性があるため、この記事で紹介した例文を参考にイメージトレーニングをしてみてはいかがでしょうか。