今注目のフリーランス看護師とは?新しい働き方について解説!

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看護師といえば病院などで職員として勤めるイメージがありませんか?

しかし現在働き方が多様化し、資格を活かした「フリーランス」として活躍する方も多くなりました。

ここでは今後注目される働き方「フリーランス看護師」を解説していきます。

フリーランス看護師とは?

フリーランス看護師とは病院などの医療機関、派遣会社などの企業といった法人・組織と雇用関係を結ばずに単発の仕事を組み合わせて働く看護師です。

日本は高齢化社会であり、高齢者の割合が非常に多いため、看護師の需要は日々高まっていると言われています。

看護師はフリーランスに向いている?

実は看護師はフリーランスに向いているという側面があります。

フリーランスは専門スキルと間接スキルが必要とされていますが、看護師は専門知識やコミュニケーションスキルも求められる仕事であるためフリーランスに向いていると言えるのかもしれません。

フリーランス看護師の仕事は?

フリーランス看護師の仕事をいくつか紹介します。

医療施設や介護施設などで働く

最もポピュラーで常勤看護師の不在時にヘルプとして出勤する働き方です。

介護施設、デイケアやデイサービス、クリニック、健診センターが多いです。

病院の場合は受け持ちをせずに外回り(フリー)で動くことが多くなります。

人手不足の所が多いため、人員不足になる時など活躍します。

看護師の経験を活かしたい方におすすめです。

収入を増やしたい、日中好きなことに時間を使いたい方は夜勤帯に働くのもひとつの手です。

期間限定で集中的に働く

ツアーナースで旅行引率をしたり、看護実習のタイミングだけ実習ナースなど月に1〜2週間ほど働いて残りの時間は好きに使うという働き方もあります。

自宅で働く

看護師の資格を活かしてライターや編集をすることです。

文章を書いたり編集するスキルが求められますが、パソコンがあればいつどこでも働けるため子育て、介護で忙しく家を空けられない方に人気の働き方です。

訪問看護師として働く

訪問看護ステーションに就職する方法もありますがフリーランス看護師の登録制をとっている所もあります。

常勤看護師が不在の日にヘルプとして入る日もあります。

学会や講師・スタッフ

専門的なスキルを身につけた専門看護師、認定看護師を取得している看護師なら看護関係の研修、学会でスタッフを勤める方法もあります。

フリーランス看護師の特徴は働き方の多様化です。

ひとつの職場に限定されず、経験や知識を活かして様々な場で活躍することができるため、本人の強みが発揮しやすいのも大きな点と言えます。

フリーランス看護師のメリット

ここではフリーランス看護師のメリットをいくつか紹介します。

職場の人間関係に悩まずに済む

フリーランス看護師は決まった職場が無く、働く所を転々とするため人間関係で悩むストレスは少ないです。

もし苦手な方と働くことになっても働く期間がはっきりと決まっているため、気にせずに仕事に取り組みやすいです。

人間関係の面倒さなどに縛られず自身の武器を活かして自由に働くことができます。

勤務時間を自由に調整可能

常勤だと上司にシフトを決められますがフリーランスは自分で調整可能です。

条件に合わなければ他の案件を探せば良いですし条件交渉もできます。

例えば『来月は働かない』『今月前半は休む』などです。

体調不良や急遽予定が入った時に休みを取り辛いといったことはなくなります。

働く時はガッツリ働いてまとまった休みは旅行に行くなど自分のプランが立てやすいのも大きなメリットです。

フリーランスなので自由度が高い

正社員の看護師に比べて自由度が高いです。

仕事探しや確定申告など慣れない間は大変ですが日本は看護師不足であるため仕事はたくさんあります。

好条件の案件も多いので上手く探せば高収入を得ることもできますし好きな分野で経験を積むことも可能な働き方です。

フリーランス看護師のデメリット

もちろんデメリットもありますのでいくつか紹介します。

収入が不安定

定期収入がないので自分で仕事を考える必要があります。

仕事が多い時は収入も多いですがもちろん休んだ分だけ収入は減ります。

体調不良で欠勤した場合、職場なら有給などの保証が出ますが、フリーランスは働かなければ給料はありません。

育休、産休も無いので自分で考え、計画する能力が必要です。

不慣れの連続、スキルが求められる

自由に様々な形で働けるフリーランス看護師ですが単発やヘルプなどしていると初めての連続の場合があります。

理由は初対面の方や不慣れな業務のため覚えることが多いこともあるからです。

せっかく覚えたことも次の仕事でまたリセットということも珍しくありません。

また、クライアント側からするとスキルはある程度ある物として見られるためしっかり身につけておかなければなりません。

正社員で働いている看護師であれば将来を見越してアドバイスや注意もしてくれますがフリーランス看護師の場合はそういったことがないため自分で勉強するしかありません。

職場を探し続けなければならない

フリーランス看護師は働く期間が決まっています。

よって毎回案件探しをする必要があり手間がかかります。

しかし看護業界は買い手市場であるため探せばたくさんあります。

フリーランス看護師の年収は?

ここではみなさんが気になる年収についてお話しします。

フリーランス看護師の年収

フリーランス看護師の年収は働き方が多様な為平均値を出すのは難しいです。

つまり働いた分だけ収入が入るということです。

参考ですが厚生労働省が発表した2021年の看護師平均年収が492万円でした。

フリーランスの副業程度なら年収200万円ほど可能です。

美容外科や美容皮膚科は高時給の傾向があるため美容系をメインとしている看護師は年収600万円ほどの収入を得ている看護師もいるそうです。

傾向としては期間限定の仕事をしたり、夜勤をする方が単価は良いため収入は高い傾向にあります。

フリーランス看護師にはどんな人が向いてる?向いてない?

先述した通りフリーランス看護師はメリットがありますが、向いている人、向いていない人がいるため、自分がフリーランスとして働けるのか見定める必要があります。

【フリーランス看護師に向いている人】

・飽きっぽい性格の人

・同じ職場で長く働くのが苦手な方

・コミュニケーション能力が高い方

・自己管理能力が高い方

フリーランス看護師に向いている人の特徴は自己管理がしっかりしていることです。

フリーランス看護師はどこにも所属せず自分のスキルを売りにしてスケジュールを立てるので、ある程度経験を積んできた方や情報収集が得意な方じゃないと難しいです。

色んな環境で働く為コミュニケーションスキルは必須です。

まずは今働いている職場でしっかり経験を積み、情報収集をしましょう。

【フリーランス看護師に向いていない人】

・スケジュール管理が苦手な方

・コミュニケーションが苦手な方

・自分に自信が無い方

・安定した生活、収入が欲しい方

逆に上記の方はフリーランス看護師に向いていません。

自分で仕事を探す必要がある為、スケジュール管理が苦手な方、新しい所を転々とする為コミュニケーション能力に自信がない人はおすすめしません。

働いた分だけが収入となるため、慣れるまでは安定はしません。

よって安定を求めるならフリーランス看護師には向いてないと言えます。

フリーランス看護師へのなり方(独立の仕方)

看護師の資格さえあれば誰でもなることができます。

実際にフリーランス看護師になる場合の準備を以下に挙げます。

【開業届の提出】

最寄りの税務署へ提出します。

【社会保険の切り替え】

国民健康保険、国民年金への切り替えを行います。

【帳簿付け】

クラウド会計ソフトなどで帳簿をつけます。

  • free(フリー)   ※初心者向きでクラウド会計ソフトシェアNo,1
  • やよいの青色申告オンライン
  • Money Forward(マネーフォワード)

など色々あります。

【生活コストカット、貯金】

生活防衛資金として半年分のお金は貯金しておきましょう。

生活コストを見直すことで「必要最低限かかるお金」は減ります。

よってその分お金に固執する必要がなくなり気分が楽になります。

  • 携帯料金
  • 家賃
  • 月額課金

など

【実際にフリーランス看護師として働いている方に聞いてみる】

1番手っ取り早い方法かもしれません。

※無職期間があると「何かあったのかも?」と思われてしまい案件を探すことが難しくなるため、無職期間は作らないようにしましょう。

確定申告が必要

フリーランス看護師は確定申告が必要になります。

通常、企業や病院で勤めていたら給料から社会保険や住民税などが予め引かれた形で毎月給与振り込みが行われます。

一方フリーランスとして働いたら対価として報酬をもらい、それにかかった経費を差し引いたものが所得となります。

経費で例を挙げると税金、社会保険、交通費、打ち合わせにかかったお茶代、救護備品の調達などがあります。

それらを年に1回報酬から経費を差し引いた所得を整理し、税務署に申告するのが確定申告というわけです。

確定申告をしないと脱税になるので必ずしましょう。

フリーランスの看護師はどうやって仕事を探すの?

フリーランス看護師は自分で仕事を探す必要があります。

どのように仕事を探すのでしょうか。

人脈を頼る

今まで働いていた職場で医者や看護師仲間から紹介してもらう方法です。

仕事が広がるため、繋がりを持っておいて損はありません。

求人サイト

求人サイトに登録すれば自分の希望に沿った日時、業務内容仕事を紹介してもらえるためとても見つけやすいです。

その他

ハローワークやSNSなどから情報収集をします。

フリーランス看護師のスケジュール

あるフリーランス看護師のスケジュール(実例)を紹介します。

【経験7年、独身看護師のフリーランス例】

月曜日・・・美容系のクリニックで8-17時まで勤務

      0-9時まで病院での夜勤

火曜日・・・13-19時まで美容系のクリニック勤務

水曜日・・・ツアーナースとして2泊3日勤務

木曜日・・・ツアーナースの仕事

金曜日・・・ツアーナースの仕事から帰宅

土曜日・・・9-12時まで美容系のクリニック

      17時から介護施設で夜勤

日曜日・・・夜勤終了。2泊の旅行へ。

この例は独身で旅行好きなため、とにかく収入を得たいという方です。

夜勤や単価の高い仕事を多く選んでいます。

旅行好きなためツアーナースなど趣味と仕事が兼ねられるのもいいですね。

【10年目フリーランス看護師(育児中)の1週間】

月曜日・・・13-16時、20-24時までA社のサイトの編集業務

火曜日・・・日中は子供とお出かけ

            20-24時までB社のサイトのライティング

水曜日・・・9-11時までA社のサイトの編集業務

      14-16時までC社のライティング業務

木曜日・・・日中は子供とお出かけ

      14-16時でC社のライティング業務

      21-23時でB社のライティング業務

金曜日・・・日中は子供と遊ぶ

      21-25時はD社のサイトライティング業務

土曜、日曜日・・・家族と過ごす為稼働なし

この例は子供がいる為一緒に過ごす時間を考えつつ、隙間時間に集中して仕事をしています。

ひとつの会社の稼働時間は短くても複数契約をすることで収入を安定させる工夫が見て取れます。

フリーランス看護師の将来

ここではフリーランス看護師の将来について持論ですが説明します。

病院看護師の離職率は約11%です。

ワークライフバランスを取り入れたり、夜勤・交代勤務制度に関するガイドラインが設けられるなど様々な取り組みが行われていますが離職率は変わりません。

看護師のほとんどが女性であるため、結婚や子育てなどのライブイベント時に潜在看護師になった方もいれば人間関係、職場環境が合わず離職した方もいます。

だからこそ、いつまでも安心して働き続けられる社会が必要です。

フリーランス看護師は看護師の資格を活かしながら幅広く活躍できるだけではなく個人に合った働き方も選べる為、今後ますます注目されています。

高齢化社会である日本は看護師不足と言われますが、フリーランスのような働き方がもっと進めば問題解決の道筋になる可能性があります。

まとめ

この記事ではフリーランス看護師について説明してきました。

正職員の頃と比べて収入やスキル、自己管理能力などの面で不安に感じることは多いです。

自由度が高い分スキルや知識を自分から学ばないと続かない働き方なので興味のある方は日頃から向上心を持って過ごしましょう。

ひとつの職場で貢献する形だけではなく、様々な分野で自分の力を発揮できるフリーランス看護師について考えてみてはいかがでしょうか。

ある程度の自信や興味があれば、自分に合った働き方を見つけられる素敵な働き方であるため、ぜひチャレンジしてみて下さい。

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