看護師におすすめのダブルワーク6選!仕事の選び方と注意点を解説

労働環境

看護師として働きながら、「収入がなかなか上がらない」「他の仕事でスキルを身につけたい」とダブルワークに興味を持つ方は多いのではないでしょうか。

しかし、看護師のハードな仕事をしつつどのような働きからをしたらいいのか、そもそも看護師はダブルワークをしてもいいのかは気になる点ですよね。

本記事では、ダブルワークに興味がある看護師に向けて、「看護師におすすめの副業」や「ダブルワークをする際の注意ポイント」を解説します。

看護師のスキルを活かせる職種を中心に紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

そもそも看護師はダブルワークできるの?

一般企業で働く人は、ダブルワークをしたり副業をしたりするのが普通になってきています。

看護師も同じように副業をすることはできるのでしょうか。

ダブルワークのOK・ NGは就業規則により異なる

看護師がダブルワークをできるかは、働いている病院の就業規則によって異なります。

副業が認められている病院であれば、看護師であっても一般企業の人と同じように、副業をすることは可能です。

就業規則を確認せずに副業を始めてしまうと、万が一バレてしまった場合に減給や出勤停止などの処分が下される可能性があるため注意しましょう。

国公立病院の看護師はダブルワークNG!

民間病院の場合は副業を認められていることもありますが、国立・県立・都立・保健所などで働く看護師はダブルワークや副業ができません。

地方自治体や国が運営するこれらの機関で働く看護師は、公務員として扱われており、国家公務員法によって副業を禁止されているからです。

万が一副業した場合は法律違反として懲戒処分の対象になってしまいます。

処分の内容は病院によって異なりますが、減給や出勤停止にとどまる場合もあれば、解雇になってしまう可能性もあるため注意が必要です。

看護師が副業で活かせるスキルとは?

副業を選ぶ際は、看護師として働く中で得たスキルを活かせる職種を選ぶことが重要です。

国家資格という難関を乗り越えている看護師は、一般企業で働く人とは違ったスキルや長所があります。

まずは副業でも活かせる自分のスキルを整理してみましょう。

コミュニケーション能力

看護師として働いていると患者やその家族、医師などとコミュニケーションを取る機会が多いのではないでしょうか。

特に患者の状態を観察しつつ、相手に配慮しながら会話をしている看護師はコミュニケーション能力が高いといえるでしょう。

医師や看護師の間で正確な情報をやり取りする必要もあり、「情報を的確に伝える力」「自分からコミュニケーションを取る力」は、自然と身についているはずです。

病院だけでなく、どの職場でもコミュニケーション能力の高さは重視されるため、看護師として得たコミュニケーションスキルは活かせる場面が多いでしょう。

体力・精神力

日勤と夜勤の不規則な生活を乗り切るには体力が必要です。

また、患者の症状が悪化した際や一刻を争う場面に冷静でいるためには強い精神力も必要になります。

日々体力的にも精神的にもストレスの多い環境で働いている看護師は、一般企業で働く人とは少し違う体力と精神力の強さがあるでしょう。

専門知識

看護師は全員国家資格という難関を乗り越え、専門の知識を身につけています。

資格を取るために得た知識だけでなく、看護師として働く中で得た治療方法や患者との接し方などの専門知識もあるでしょう。

これは看護師だからこそ持っているスキルなので、仕事を選ぶ上で最もアピールできるスキルといえます。

副業を選択する際は、看護師と全く異なる職種を選ぶこともできますが、せっかくなら努力して身につけたスキルを活かした方がいいですよね。

専門知識を活かした看護に携わる職種であれば、基本的に給料も高く設定されていることが多いため、副業も看護に関係のある職種を選ぶことをおすすめします。

共感力

共感力の高さも看護師ならではのスキルのひとつです。

日々患者の痛みや家族の不安に寄り添い、話を聞いたり優しい言葉をかけたりしている看護師は、共感力が高い方が多いでしょう。

相手の立場に立ち伝える言葉を選ぶ力も、日々の仕事の中で自然と得られているスキルです。

病院以外の環境でも相手の立場に立ち寄り添える力は、評価されるスキルといえます。

ダブルワークをする上で注意するポイント

看護師がダブルワークや副業をする上で注意すべきポイントがいくつかあります。

副業を始めて後悔することがないよう、事前に確認しておきましょう。

就業規則に反した働き方をしない

まず重要なのは就業規則に反した働き方をしないことです。

ダブルワークを検討している方の中には、「就業規則で禁止されていても、バレなければ副業をしてもいいだろう」と考えている方もいるかもしれません。

就業規則に反して副業をし、万が一職場にそのことがバレてしまうと減給や出勤停止、解雇などの処分が下される可能性があります。

ダブルワークや副業をする際は必ず就業規則を確認し、必要であれば上司に相談して決定するようにしましょう。

また、本業の就業規則を守っていても、副業で選んだ仕事の就業規則を確認し忘れてしまうケースもあります。

選んだ仕事が副業として働くことを許されているのか、必ず確認するようにしてください。

本業に支障が出ないようにする

看護師の仕事は体力や精神力が必要なことが多く、休息を取ることも重要といえます。

副業をすると収入は増えますが休める時間が減ってしまうため、疲れが溜まりやすく本業に支障をきたしてしまう可能性も。

副業を原因に本業でミスをするといったことがないよう、仕事の内容や出勤日数など考慮した上で働くようにしましょう。

収入を増やすことを目的に副業を検討しているのであれば、本業の転職をすることで問題解決できる場合もあります。

副業をした方がいいのか、本業の転職をした方が多いのか検討してみてください。

収入が20万円を超えたら確定申告をする

副業で年間20万円以上の収入を得た場合、確定申告をする必要があります。

本業のみで収入を得た場合は必要ありませんが、副業で収入が発生した場合自分で確定申告をしなければならず、申告しなかった場合は脱税行為としてみなされてしまう可能性があるため注意が必要です。

収入が20万円を超えない場合は住民税の申告をする

副業の年間収入が20万円を超えない場合は、確定申告をする必要はありませんが、住民税の申告をする必要があります。

確定申告をしなくていいからと住民税の申告を怠ってしまうと、無申告者として取り締まりを受けてしまう可能性もあります。

副業をする際は収入額を考え、確定申告または住民税の申告を忘れずに行うよう注意しましょう。

本業と両立できる職場選びをする

体力・精神力的に両立できることも重要ですが、最低出勤日数やシフト提出方法など、本業と条件の合う職場選びをすることも重要です。

シフトの提出日が本業のシフト決定日より早い場合や、最低出勤日数が多い場合は本業と両立するのが難しいでしょう。

またシフトを自己申告制ではなく企業側で決定する場合、融通がきかず本業とスケジュールを合わせるのが難しい場合もあります。

職場を選ぶ際は最低出勤日数分の出勤ができること、シフトの融通がきくことなどをチェックした上で選択しましょう。

看護師のダブルワークにおすすめの仕事6選

ここからは看護師のスキルを活かした上で働ける、おすすめの仕事を6つご紹介します。本業とのバランスを見て挑戦できそうなものがあるか探してみてくださいね。

夜勤専従アルバイト

病院での夜勤専従アルバイトは、本業とスケジュールを合わせることで働きやすく、看護師のスキルも活かせる、ダブルワークにおすすめの仕事です。

基本的に夜勤手当が付くため、給料が高いのも魅力的で人気があります。

ただ夜勤は人が少ない分ひとりが担当する仕事量も多くなるため、体に負担がかかりやすいデメリットも。

夜勤専従アルバイトをする場合は、本業に支障が出ない程度の出勤日数にするよう注意しましょう。

介護施設やデイサービス

介護施設やデイサービスも看護師のダブルワークにおすすめの仕事です。

これらの施設では基本的に介護の仕事がメインになりますが、利用者の健康診断や採血など看護師のスキルが必要になる場面もあります。

医師が常駐していないため介護士との連携が必要になり、コミュニケーション能力も活かせる職場といえます。

看護と介護の仕事は共通することも多く、看護師の仕事で得た経験を活かせる場面が多いでしょう。

看護師の専門知識やコミュニケーション能力、共感力を活かして働きたい方におすすめの職種です。

健診センター

健康センターは健康診断を行うための施設です。

業務内容は身長・体重測定、採血などといった健康診断のサポートが中心で、重労働が少ないため初めてのダブルワークとしても挑戦しやすい仕事です。

休日のみや単発での募集も多いため、本業との調節もしやすく働きやすい仕事といえます。

イベントナース

イベントナースとは、ライブやコンサートなどのイベント会場にある救急室で看護を行う仕事です。

基本的に怪我や熱中症など軽い症状の患者対応がほとんどですが、イベント内容によっては大怪我をおった患者を看るケースも出てきます。

そのため看護師の中でも救急の経験があると、臨機応変に対応することができるでしょう。

この仕事はイベントの日程に沿って求人が出るため、単発のものが多く本業とのスケジュール管理が難しい可能性もあります。

ツアーナース

ツアーナースは旅行やツアーに同行し、旅行者の健康管理を行う仕事です。

求人にはバスツアーなどのほか、学校の合宿や修学旅行といった様々な内容のものが掲載されています。

宿泊のあるツアーの場合、夜間の救急対応を行う可能性もあり、ひとりでも対応できる総合的な看護スキルが必要といえるでしょう。

高い看護スキルが求められますが、旅行先でリフレッシュできたり、修学旅行の学生とコミュニケーションを取れたりと、ツアーナースならではの魅力を感じている方も多いようです。

医療ライター

看護師ならではの専門知識を活かした医療ライターの仕事も、看護師のダブルワークにおすすめです。

ライターの仕事は書籍や雑誌だけではなく、Web上に掲載される記事を執筆するものも多くあります。

パソコンがあれば自宅や好きな場所で仕事をすることができ、仕事内容によってはスマートフォンで対応できるものもあるため、気軽に始められる仕事のひとつです。

医療の内容は専門知識が必要なものが多いため執筆できるライターが少なく、看護師のライターは需要が高いといえます。

報酬も一般的な記事と比較して高く設定されているため、文章を書くことが好きな方にはおすすめな仕事です。

まとめ

看護師は一般企業で働いている人同様、職場で認められていればダブルワークや副業をすることができます。

しかし、国公立の医療機関で働いている看護師は公務員として扱われるため副業は禁止されており注意が必要です。

看護師はコミュニケーション能力や体力・精神力など、看護師ならではのスキルを多く持っています。

それらのスキルを活かしながら副業をすれば、本業の経験を活かしながら収入を得ることができるでしょう。

ダブルワークや副業をする際は本業に支障が出ない仕事を選ぶことが重要です。

収入を上げることが目的であれば、本業の職場を変えることで問題解決できる場合もあるため、転職も検討してみてくださいね。

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